チルウィッチ ラグシリーズ Woven 完全ガイド

チルウィッチ ラグシリーズ Woven 完全ガイド

ランチョンマットで有名なチルウィッチの人気ラグシリーズWoven(ウーベン)は、お客様からお手入れ方法についてなど、お問い合わせを受けることがよくあるシリーズです。実はWovenシリーズ、デザインはすごく気に入っているのに、まだ検討中というお客様が非常に多いシリーズでもあります。そこで今回はチルウィッチの日本総代理店の上田さんに、Wovenシリーズの魅力やお手入れ方法について、FULLangleを代表して東が詳しくお伺いしてきました!

すでにWovenシリーズをお使いの方もご検討中の方も、Wovenシリーズの魅力をさらに感じていただき、末長くお楽しみいただければ幸いです。 



この対談では、Chilewich代理店の上田さんのコメントを「(上)」、FULLangleの東のコメントを「(東)」で示します。




(東):こんにちは。本日はチルウィッチのラグシリーズWovenについて、その魅力の発信や疑問解消のため、質問をたくさん持ってきましたので、ご回答のほどよろしくお願いいたします。

(上):こちらこそよろしくお願いいたします。

(東):それでは早速ですが、まずチルウィッチといえばランチョンマットというイメージがあり、ランチョンマットはお店でよく見かけるのですが、Wovenシリーズなどのラグは見かける機会が少ないように思います。まだあまり世間では知られていないのでしょうか。

(上):そうですね。チルウィッチのランチョンマットはご存知のお客様が多いんですが、チルウィッチにラグシリーズがあるということは意外と知られていません。特にFULLangleさんで販売がスタートした頃は東京を中心に数店舗のみで販売していたような状況でした。ですが、ここ数年で家具屋さんを中心に全国的に取り扱っていただけるようになり、少しずつですがチルウィッチのラグも認知されるようになってきました。

(東):そうなのですね。実際、お店のスタッフやお客様からの反応はどうでしょうか。

(上):デザインを気に入っていただけることが多くご好評いただいております。やはり他のラグにはない、チルウィッチらしいデザインや色使いが目を惹いているようです。また、ランチョンマットをすでに使っていて『チルウィッチはかっこいい』という印象をお持ちのお客様も多いので、そういったお客様は『チルウィッチのラグならかっこいいに決まってるよね』という感じで関心を持っていいただいているような状況です。

(東):なるほど。チルウィッチのスタイリッシュなデザインは目を惹きますよね。

(上):デザインもそうですが、小さいお子様がおられるご家庭の場合は、メンテナンスが楽という点もかなり喜ばれています。Wovenシリーズは素材の特性上お手入れがとても簡単ですからね。

(東):デザイン面とメンテナンス面が特に人気のポイントということですね。では、より詳しく伺っていきたいのですが、まずWovenシリーズの素材はどういったものでしょうか。また、どんな特徴があるのでしょうか。

(上):表面は塩化ビニル樹脂70%とポリエステル30%でできており、髪の毛のように細いポリエステルの糸を塩化ビニルでコーティングしています。それを裏面のラテックスに張り付けているという構造です。

特徴としては、毛羽立たない、撥水効果が高く汚れも付きにくい(取れやすい)という特徴があります。(撥水効果はありますが、織物ですので水分は下へ透過します)また、染みや匂いの原因となるバクテリアや菌の発生を抑制する抗菌材質ということも特徴です。デザイン面で言うと、発色がよく、カラーデザインの再現性が高いという点があります。ウールなどでは出せないような色やメタリックカラー、複雑な表現も可能です。

(東):確かに他のラグとはカラーデザインが全く違いますよね。

(上):メタリックカラーを入れるにしても、分かりやすく『ゴールド』『シルバー』とかではなく、ベージュの中に少しそういったカラーを入れるだけで雰囲気が変わるんです。織り製法ということもあり、カラーデザインの再現性という点はWovenシリーズのかなりの特徴だと思います。

(東):再現性の高い緻密なカラーデザインでいうと、チルウィッチのランチョンマットの場合、1本の糸に対して何色かの色を入れたりすると思うのですが、Wovenシリーズも同じですか。

(上):同じです。そのため複雑なカラーデザインが可能になっています。

(東):ありがとうございます。ではWovenシリーズのサイズバリエーションについて教えていただけますでしょうか。

(上):サイズバリエーションは、①:59×92cm、②:89×122cm、③:118×183cm、④:183×269cm、⑤:244×305cm、⑥:66×183cm、⑦:76×269cm、の7サイズです。

(東):いろんなサイズがあるのですね。お客様からFULLangleで取扱のないサイズを依頼されることもあるのですが、国内に在庫がなく海外から取り寄せるとなると納期はどれくらいかかりますでしょうか。

(上):ご依頼いただいたタイミングにもよりますが、2ヶ月半ほどお待ちいだければご用意できます。

(東):Wovenシリーズにはいろいろなサイズがあることが分かりましたが、実際どういったシーンでよく使われているのでしょうか。

(上):1番多いのはやはりダイニングテーブルの下とリビングシーンですね。サイズでいうと183×269cmサイズが1番人気です。

(東):玄関マットサイズもあるとのことですが、Wovenシリーズを玄関マットとして使う際の良さはありますか。

(上):Wovenシリーズはフラットなデザインで厚さも0.5cmとかなり薄いです。さらにチルウィッチらしい洗練されたデザインも相まって玄関をすっきりとスタイリッシュに魅せることができますよ。

(東):なるほど。他にもそんな使い方があるのか!というような意外な場所での使用方法をご存知ですか。

(上):在宅ワークが増えていることもあり、チェアマットとしてもお使いいただくことが増えてきました。フラットで頑丈な表面はキャスターでも動きやすく、床を傷つくける心配がありません。またそのデザインで書斎の印象もグレードアップしてくれます。注意として、ゴム製のキャスターは変色の恐れがあるので使わないようにしてください。

他には、スポーツジムやパーソナルジムなどで使われているケースもあります。やはりデザイン性の高さと床の保護を考えてのことだと思います。

(東):ちなみにこれからの季節は特にですが、バルコニーやインナーテラスでも使用したいなと思うのですが、雨に濡れる場所でも使うことはできますか。

(上):そういった場所でのご使用はできません。Wovenシリーズの表面はランチョンマットと同じ素材なので全く問題ないのですが、裏面のラテックスが水分を吸収するため、敷きっぱなしにすると、カビの発生やウッドデッキを傷める可能性があります。

(東):そうなのですね。FULLangleのお客様はWovenシリーズをキッチンマットとしてお使いいただくことが多いのですが、料理中の油汚れや水濡れについては大丈夫でしょうか。

(上):基本的にそういった汚れであれば、拭き取っていただければ大丈夫です。掃除機や固く絞った雑巾などで表面を拭いていただくだけで綺麗になります。

(東):それならよかったです。安心しました。

普段のお手入れはどうすれば良いでしょうか。

(上):普段のお手入れは掃除機と水拭きで十分です。パイルのないフラットな表面はお手入れがとても簡単ですよ。

(東):確かに掃除機がかけやすく楽という話をよく聞きます。以前Wovenシリーズを使っているスタッフが『子供が溶けたチョコレートを落とし、織り目に入ってしまい困った』と話していたのですが、そういった場合はどのようにすれば良いでしょうか。

(上):そういった場合は歯ブラシなどで中のゴミを掻き出してもらうと簡単に汚れを取ることができますよ。

(東):それはいいですね!早速伝えときます(笑)

その他にも例えばワインなどをこぼすとシミになりそうで心配なのですが、どうでしょうか。

(上):確かにそのまま放置すると塩化ビニルでも含浸するので、色が残る可能性はあります。そのため、できるだけ早く拭き取り、雑巾などでお手入れをしてください。それでも取れなければ中性洗剤をスプレーし、1 分間放置した後、中位の硬さのスクラブブラシで擦り、白色ペーパータオルで吸い取ってください。 それを染みが取れるまで繰り返すことで、色にもよりますが基本的には汚れを取ることができます。商品に同梱している取扱説明書にも記載しているのでそちらも併せてご覧ください。

取扱説明書を見る

(東):普段のお手入れ以外で、何かした方が良い特別なお手入れはありますか。例えば、柑橘系クリーナーを使用するなどはどうでしょうか。

(上):柑橘系クリーナーはお使いいただけません。薄めた中性洗剤をスプレーして拭き上げた後、水拭きするなどは良いかもしれませんね。ですが、普段のお手入れ以外はほとんど不要だと思いますよ。

(東):表面の手入れについては分かりました。裏面のラッテクスにゴミが付いた場合、掃除機では綺麗に取れず、コロコロを使うとラッテクスが剥がれてしまいます。何か良い方法はないでしょうか。

(上):正直あまりないですね。コロコロなどを使うとラテックス自体が剥がれてしまうので、表面を叩いてゴミを落としていただくと良いと思います。あとは、ラグを敷く前に床を綺麗にしていただくことだと思います。

(東):他は何か気をつけることはありますか。

(上):Wovenシリーズは1ヵ月に1度の陰干しを推奨しています。ラグを定期的に持ち上げ、ラグと床を乾燥させることが目的です。例えば子供が水などをこぼしていた場合でもラグの表面では気づくことができないので、定期的にラテックスや床の状態を確認するという意味でも必要なことです。頻度としては月に1回程度の乾燥を推奨していますが、ラグはサイズも大きいので、現実的には3ヶ月に1回程度は陰干ししていていただきたいです。

(東):確かに床の状態を確認するのも大切ですね。最近では家の中でペットを飼われているご家庭も多いと思います。爪などで傷が付くということはないでしょうか。

(上):Wovenシリーズの表面は頑丈な素材のため傷はつきにくいと思います。今のところ、そういったお問い合わはいただいておりません。傷というよりはペットの粗相の方がよく聞きますね。

(東):確かにそうかもしれませんね。その場合はどう対処すれば良いでしょうか。

(上):ペットの粗相はとにかく水で洗い流してください。そうすれば匂いも気にならなくなると思います。場合によってWovenシリーズは水で洗うこともできますが、そのあとしっかりと乾燥させることが大事なので、そこは注意してください。

(東):Wovenシリーズは頑丈な素材とのことですが、何年くらい使えるものなのでしょうか。

(上):使用場所にもよると思いますが、Wovenシリーズは土足文化のアメリカで企画製造されているラグなので、靴を脱ぐ日本では十数年は安心して使えると思います。

(東):そんなに長く使えるのですね。長く使えるというと、現代ではサステナブルなものづくりが話題となっていますが、Wovenシリーズは人や環境に優しい部分などありますでしょうか。

(上):Wovenシリーズの素材である塩化ビニルには、柔軟性を持たせる石油系の可塑剤にフタル酸を使用せず、大豆由来の成分を使用しています。その結果、生地91.4m当たり、17.1Lの石油を削減し、約39.2kgの温室効果ガスを削減しています。

(東):それは知りませんでした。さすがチルウィッチですね。

それでは最後に、ずばり人気のデザインを教えてください!

(上):人気はIKATやMini Basketweave、Mosaicですね。ですが、他のデザインもそれぞれ人気があり、このデザインがすごく人気!ということではなく、お客様のお好みのインテリアスタイルや空間と合わせて選ばれているという印象です。

(東):本日は色々とお話を聞かせていただきありがとうございました。私自身Wovenシリーズの不安点の解消や魅力をさらに理解できました。これからもWovenシリーズの魅力をたくさんの方に知っていただけるよう発信していきます!本日はありがとうございました。


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