暮らしに寄り添い馴染む、無形文化遺産の和紙

暮らしに寄り添い馴染む、無形文化遺産の和紙

近年ではユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、和紙の魅力が世界中で再認識されています。古くから日本人の生活に大きく関わり、文化発展にも影響を与えてきた和紙。半紙や折り紙、扇子、障子、襖、照明、紙幣にも和紙が使用され、その優れた耐久性や保存性は、世界中の文化財の修復にも使用されています。また、和紙独特のやわらかで豊かな風合いや質感も、他の素材にはない魅力です。インテリア素材として世界中で使用されるなど、現代においても和紙に魅力を感じる人は多くいます。

やわらかな光を楽しむモビール

和紙の中でも特に美しく、真っ白な表面が魅力の「美濃和紙」。薄くて白い美濃和紙は、光を通し、やわらかな光と影をつくりだします。その特性を生かし、世界的デザインユニット「アトリエ・オイ」がインスタレーション用として和紙のモビールを制作。そのあまりにも美しいモビールに、個人でも楽しみたいとの声が上がり、住宅用に制作されたのがMINOSHI GARDEN。和紙の独特な表情や馴染みやすい風合いをインテリアとして楽しむことができます。

天然繊維のやさしいバスグッズ

和紙特有のやわらかな風合いや表情を楽しむのとは少し異なる使い方。写真を見てもどこに和紙が?と感じるボディタオル。これは和紙を繊維として活用する特殊なバスグッズです。繊維状に加工された和紙にシルクやポリ乳酸などの天然繊維を混ぜ合わせることで、余分な皮脂や古くなった角質をしっかり取り除きながらも、肌をやさしく洗い上げます。今もなお生活に寄り添い続ける和紙の魅力を再認識できるアイテムです。

愛着の湧く優しい風合い

和紙独特の優しい風合いは、長く使うことでより豊かな表情へと変化します。その魅力をインテリア小物に取り入れたのがSIWAシリーズ。山梨県の和紙メーカー「大直」が開発した破れにくい障子紙”ナオロン”を素材に、デザイナーの深沢直人氏が皺をデザインとして取り入れたSIWA | 紙和。和紙のような優しい風合いや、使うほどに変化する独特な表情を楽しむことができるプロダクトです。