あわただしく食事をとり急かされるように家を出る平日と違い、土曜日はゆったりと過ごせる朝。そんな朝に少しのこだわりと演出を加えることで、いつもとは雰囲気の違う朝食をたのしむことができます。例えばイギリスのカフェのような朝食。イギリスの朝食といえば、1枚のプレートに目玉焼きやソーセージ、マッシュルームやベイクドビーンズ、ハッシュドポテトなどが盛られた”イングリッシュブレックファスト”が定番。しかしそれらを全部用意するのは正直ちょっと面倒。でも以前訪れたイギリスのカフェでの朝食は意外にもシンプル。そして美味しかった。焼きたてパンの甘くて香ばしい香りとスパイスの効いたソーセージの旨味。それに合わせるのは豆本来の味を楽しめるコールドブリュー。シンプルな朝食もテーマとこだわりがあるだけでとても有意義なものに感じられます。
コーヒーのサードウェーブ人気に伴い日本でも流行しているコールドブリュー。同じようなものにアイスコーヒーがあるが、実は全然別物。淹れたコーヒーを冷やしたり氷で冷たくしたものがアイスコーヒー。それに比べてコールドブリューは、水で抽出して淹れるコーヒーのこと。熱を要さないコールドブリューはタンニンやカフェインが抽出されにくく、渋みの少ないマイルドな味を楽しむことができます。
コールドブリューの淹れ方
1.豆を挽く
お湯で淹れるときよりも粗く挽くことがポイント。挽き方はザラメ程度が目安。
2.水に入れて、待つ
ガラスジャグなどに挽いた豆と水を入れ、8時間~12時間程度待ちます。カルキの匂いがする水道水は避け、軟水を使用するのがおすすめ。
3.漉す
挽いた豆をフィルターなどを使い漉します。フレンチプレスタイプを使うと漉す手間がいらないのでさらに楽です。
たった3工程で完成するコールドブリュー。雑味がなく、すっきりとした味わいが特徴なのでブラックが苦手な人でも美味しく飲めます。もちろんカフェオレにするのも美味しい。
パンとソーセージとコールドブリューが揃ったらあとはイギリスのカフェ感を演出。以前訪れたイギリスのカフェではステンレスのブレッドバスケットやトレー、ジャグやポットが多く見られ、それらがテーブル上にずらっと並んでいました。綺麗に並べられたわけでもないのに不思議とかっこよく見えるテーブル上。ステンレスのどこかノスタルジックな雰囲気が醸し出す独特なかっこよさが印象的でした。こんな風にイギリスに限らず少しのこだわりとテーマを加えるだけで、いつもとは違う特別な朝を楽しむことができます。