家具をお手入れして永く愛用しよう 〜 リノリウム天板のダイニングテーブル編 〜

家具をお手入れして永く愛用しよう 〜 リノリウム天板のダイニングテーブル編 〜

家族との会話や食事を楽しんだり、お子さんがいらっしゃるご家庭では宿題をしたり、、、家族が集まる場所であるダイニングテーブルを気持ちよく、そして永く使用するためには、適切なお手入れが欠かせません。

今回は、ダイニングテーブルの中でもリノリウム天板を使用しているダイニングテーブルを美しく保つためのお手入れの秘訣をご紹介します。日常のちょっとした心がけから、定期的なメンテナンスのポイントまで、永くご愛用いただけるように簡単なステップをお伝えします。

リノリウムは、亜麻仁油を主原料として松脂や木粉、石灰粉などを混ぜ合わせて作られる多機能な天然素材です。リノリウムは汚れに強いだけでなく、抗菌や抗ウィルス、抗アレルギー作用を持ち合わせており、そのまま捨てても自然に返るサステナブルな素材として注目を集めています。

FULLangleの取り扱いの中では、HAY CPHシリーズのダイニングテーブルで使用されています。

HAYのCPH(コペンハーグ)シリーズは、暮らしに馴染みながらセンスの良さを取り入れるHAYらしいデザインをしており、また、使いやすく機能性にも優れるので、HAYの中でも特に人気の高いシリーズです。

上質なアイテムはただ劣化するのではなく、日々お手入れをすることで、使う人に合わせて徐々に表情を変え、エイジングを楽しむことができます。そうして良いものを永く使うことで、やがてそれはヴィンテージと呼ばれるようになり、使う人に寄り添うシンプルラグジュアリーな暮らしを楽しむことができます。また、せっかく気にいってご購入いただいたものは永くご愛用いただきたいというのが私たちの考えでもあります。

その為CPHシリーズを愛着を持ってお手入れしていただくことをおすすめいたします。お手入れはとても簡単な上、永く使う上で欠かせない大切なことです。何よりCPHシリーズの魅力をさらに感じていただけると思います。



FULLangleで取り扱うCPHシリーズにはラウンドタイプとレクタングルタイプがありますが、使用している素材や仕上げ方法が同じなのでお手入れ方法も同じです。天板は反りや割れが起こりづらく強度のある合板を採用し、天板の表面には『ファニチャーリノリウム』という天然素材が採用されています。そこにソリッドオーク(オーク無垢材)の脚を取り付けているという構造です。そして、お手入れが特に必要なのは天板に採用されているファニチャーリノリウムです。



天板に採用されているファニチャーリノリウムとは、亜麻仁油を主原料として松脂や木粉、石灰粉などを混ぜ合わせて作られる多機能な天然素材です。リノリウムは汚れに強いだけでなく、抗菌や抗ウィルス、抗アレルギー作用を持ち合わせており、そのまま捨てても自然に返るサステナブルな素材として注目を集めています。特に北欧ブランドでは家具の素材として以前から採用される人気の高い素材です。たくさんのメリットがあるリノリウムは使い心地もよく、天然素材なので柔らかくあたたかみのある触り心地をお楽しみいただけます。また、マットな表情は見た目にもスタイリッシュで、テーブルコーディネートもお楽しみいただけます。



お手入れ①:食後は固く絞った柔らかいキッチンクロスで拭き上げる

お手入れ①:食後は固く絞った柔らかいキッチンクロスで拭き上げる

リノリウム天板は汚れが付きづらく、普段のお手入れは乾拭きで十分ということがよく言われています。事実、リノリウムにはそういった特徴もあります。ですが、私が1年間実際に使った感想として、食事の後にはほぼスープや調味料の跡がついています。特に我が家では子どもがいることもあり、食べこぼしなどでテーブル上が毎回汚れます。そんな時は乾拭きでは取れません。

その為、テーブル上が傷つかない柔らかい布(我が家ではクラークトのキッチンクロスを使っています)を綺麗なお湯で濡らし、固く絞り、テーブル全体を拭き上げます。あまり力を入れなくても円を描くように拭くことで、食後の汚れは簡単に落ちます。食事中カレーやトマトソース、醤油などがテーブル上に付着してもその時にサッと拭いておけば、食後のお手入れ時に簡単に汚れが取れます。1年間様々な食事の汚れを手入れしてきた結果、取れなかった汚れはありません。



お手入れ②:汚れが取れにくい場合は中性洗剤をお湯で薄める

お手入れ②:汚れが取れにくい場合は中性洗剤をお湯で薄める

基本的に固く絞ったキッチンクロスでテーブル上のお手入れをすれば汚れは取れます。ですが、まれに頑固な汚れがあります。そんな時は中性洗剤をお湯で薄めてお使いください。一般的な台所洗剤は基本的に中性洗剤ですので、台所用洗剤をお湯で約20倍に薄め、そこにキッチンクロスを浸けて固く絞り、テーブル上を拭きあげます。汚れが取れれば、洗剤をテーブル上に残さないため、再度綺麗なお湯で濡らし固く絞ったキッチンクロスで拭き上げてください。これで基本的な汚れは全て解決します。



お手入れ③:消しゴムは万能なお手入れアイテム

お手入れ③:消しゴムは万能なお手入れアイテム

CPHシリーズのテーブルは食事以外にも子どもの宿題や在宅ワークをする場所にもなります。その為、鉛筆の跡や書類のインク移り、手垢などが意外と付着しています。そんな時は消しゴムをお試しください。消しゴムはそういった汚れを簡単に落とすことができます。消しゴムで落ちない汚れがあれば、お手入れ方法②で紹介した中性洗剤を薄めたお手入れ方法を試してください。また、消しゴムを使う際、力を入れ過ぎて一部分のみが白くなり、そこだけ色ムラができたように見える場合がありますが、リノリウムは天然素材ですので、使ううちに徐々に馴染み、それも気にならなくなります。



お手入れ④:月に一度は脚部のお手入れも

お手入れ④:月に一度は脚部のお手入れも

脚部のお手入れは、天板同様固く絞ったキッチンクロスで拭いてください。ほとんど目に付かない箇所ですが、たまにお手入れをすることでちょっとした変化(傷や小さなクラックなど)に気づくこともできるので、月に1度くらいは脚部もお手入れされることをおすすめいたします。



お手入れに使ってはいけないもの

リノリウムのお手入れに酸性やアルカリ性の洗剤は使用しないでください。また、研磨剤やメラミンスポンジも傷が付きますので使用しないでください。



傷ができた時の対処法

リノリウムは手馴染みの良い少しやわらかな表面、触り心地をしています。その為、粗い裏面を持つ陶器などを引き摺ってしまうと、場合によって薄く傷が入ることがあります。天然素材なので無垢材の天板同様いづれ馴染み、愛着へと変わってくれるのですが、使い始めの天板に傷が入るのはどうしても気になりますよね。そんな時は市販の亜麻仁油に柔らかい布を浸して擦り込んでください。そうすることで薄い傷なら天板に馴染んで消えてしまいます。全ての傷がこの方法で綺麗になるわけではないのですが、薄い傷なら簡単に目立たなくできますので一度お試しください。